Stadtship 56
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Merrimacは2009年から2010年にかけて、オランダのマックムにあるKM Yachtbuildersで建造されました。設計はVan de Stadt Design(担当はCees van Tongeren)によるデザイン番号645「Stadtship 56」で、長距離クルージング向けのアルミ製セーリングヨットです。ユニークなのは、油圧式のリフティングキールを完全に引き上げると喫水がわずか80cmになること。キールを下ろした状態では喫水3m15です。2018年から2019年にかけて同じ造船所でリフィットを行い、技術系の装備はすべてオーバーホールするか新品に交換しました。

船体形状は、Van de Stadtが長年にわたってブルーウォーター・クルーザーを設計する中で磨き上げてきたものです。速く走れるうえに、たくさんの物資を積み込めます。タンク容量もかなりのもので、軽油1200L、清水1800L。そのうち2700Lは床下のアルミ製一体型タンクに収まっています。さらに、グレーウォーターとブラックウォーター用に200Lのタンクが3つあります。

キールを一番上まで引き上げると、船底は完全に平らになります。外板はキールから水線下30cmまでが厚さ15mmもあり、とんでもなく頑丈です。なので、岩やパイプなど、ヤワな船なら大ごとになりかねないものがありそうな場所でも、平気で干出させられます。うまくできているのは、この分厚い外板の重さがそのまま復原性の向上にも役立っていること。見方を変えれば、船内にバラストを積む代わりに、より強い船体を持っているというわけです。
リフティングキールに合わせて、2枚のラダーも油圧で下ろせるようになっていて、深喫水の状態ではラダーの深さは1m50になります。かかる力にしっかり耐えられるよう、ステンレス製のラダーには並外れて頑丈な中空ステンレスのラダーストックを使っています。