いよいよ大出航
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さて、ようやく30分ほど時間ができたので、ちょっと近況を書いておきます。ここ数か月はボートの作業でとにかくバタバタでした。最初はマックムのKMで、最後の3週間は自宅で。時間があっという間に過ぎていきました。フリーランスの職人さんたちに指示を出し、せっついたり引っ張ったり。塗装屋さんに「これは何色か」を説明したり。アンカーチェーンを積み込んだり。内装をまるごと元に戻す作業もありました。クッション、マットレス、細々した荷物など、工具以外はぜんぶ家に運び込んであったんです。
DHL、TNG、UPSは大忙しで、たいてい1日に何回も配達に来てくれました。交換、変更、アップグレードの連続です。
散らかっていてまだ分かりにくいですが、成果はちゃんと形になりつつあります。前部キャビンにはエアコンが付きました(熱帯の港で過ごすときのためです)。コンロは電気式になったので、もう船にガスは積んでいません。それから造水機。特に太平洋では、きれいな水を手に入れるほうが軽油を手に入れるより難しいので、そのためです。マニアの方向けに書いておくと、エアコンは24VのFrigomarで、消費電力は200〜700W。なので、たまにはバッテリーだけで一晩涼しく過ごすこともできます。コンロはGN EspaceのOceanChefで、以前と同じメーカーです。既存のMastervolt Mass Sineインバーターに、Mastervolt Chargemaster 3000を1台追加して、コンロに必要な5kWをまかなえるようにしました。造水機はSchenker Zen 50で、圧力を回収する仕組みのおかげで電力消費もわりと控えめです。ほかにもステンレスのアンカーチェーン(120m)を新調し、塗装も手直ししました。デッキの滑り止めも新しくなっています。ロープ類もほぼすべて交換しました。
で、これから何をするのか? 計画は来年半ばの日本到着まで固まりました。今年のルートはこんな感じです。
- ハルリンゲン~リスボン、7月~8月18日。息子のアルノルトが数週間、娘のエラは全行程を一緒に乗ります。
- リスボン~マデイラ、10月8日~18日は古い友人のクーンと奥さんのサスキアが乗船。この区間はほぼ必ず風があって、しかも風向きもいいんです。ただ、サスキアにとってはこんなに長く海に出るのは初めてなので、吹きすぎないといいのですが。
- マデイラ~カナリア諸島。この区間はまたアルノルトが乗ります。ゴールはテネリフェです。
- テネリフェ~カーボベルデ。またまた古い友人のコマー=ヤンとタネケが、11月14日に飛行機でテネリフェに来ます。そこで大西洋横断に向けた買い出しをして、救急箱も更新します(タネケは家庭医なんです)。
- カーボベルデ~スリナム。コマー=ヤンとタネケの息子シーツェが11月27日にサン・ヴィセンテ島(ミンデロ)へ飛んできて、その数日後に最後のクルー、マーク・オーウェンズが乗船します。マークはB&Gの人で、うちが彼らの機器をどう使っているのか見てみたいそうです。たくさんの機材を提供してもらったので、こういう形で少しでもお返しができればと思っています。
- 12月10日~12日ごろにスリナムに着く予定です。Marionと子どもたちは1週間ほど遅れて合流します。アルノルトとエラは1月初めに飛行機で帰国しますが、Marionの帰りの航空券はまだ取っていません。
2026年も予定はぎっしりです。
- スリナム~ボネール。少なくとも甥のアビーが乗ります。アビーはダイビング好きで、彼のタンクがもう1本船に積んであります。ボネールではいいダイビング(の練習)ができそうです。
- ボネール~キュラソー~アルバ。キュラソーでは友人を何人か訪ねる予定です(キュラソーはまだ行ったことがありません)。そしてもちろんアルバ。コロナのあと、とても温かく迎えてもらい、新しい友達もできた場所です。
- アルバ~パナマ。今のところ3月末~4月初めの予定です。クルーはサンダー・アルベルダと、たぶんマールテン・フラッキング。2人ともここハルリンゲン周辺の人です。
- パナマ運河。クルーはMarion、アルノルト、ルドルフ・オネス。
- パナマ~ハワイ。クルーはアルノルトとルドルフ。
- ハワイ~日本。クルーはエーウェ。
というわけで、出航準備はほぼ完了です。あとは直前になって出てきた小さなトラブルを片づけるだけ。エアコンの取水口から少し水が漏れていたり、なぜかビルジに古い油圧オイルが溜まっていたり、水バラストのシーストレーナー(海藻フィルター)が裂けていたり……。
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