グレナダ

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PredictWindによれば、グレナダのプリックリー・ベイまでは2.5日の航海とのこと。でも私たちはかなり疑っていました。ところがそれが本当だったんです。1月9日の19時(まあ1時間の時差はありますが、それでもほぼ2.5日)、目的地で錨を下ろしました。ちょうど暗くなったところで、沖には岩がいくつかあり、海もかなり荒れていたので、なかなかスリリングでした。いったん風下の静かなところに入り、湾内に錨泊しているたくさんの船の明かりに目が慣れると、最初に見つけた空いている場所に決めました。これがなかなか良い場所で、多少のうねりはあったものの、航海中に比べれば穏やかなものでした。 翌日はまず港へ行って入国手続きです。公式には到着後2時間以内に行わなければならないのですが、事務所は8時まで開かないので、それはどう考えても無理。別のところで、係官は10時にならないと来ないことも多いと読んだので、9時15分ごろ向かいました。案の定、まだ来ていません。sailclear.com(存在してくれてありがとう)のおかげで書類はすでにオンラインで記入済みだったので、外で待ちました。現金はまだ持っていないし、近くにATMもない。クレジットカードで何か払うにも最低金額があるので、ただ待つしかありません。10時15分に係官がやって来て、ようやく手続き開始です。その頃には、Moonbear号のアメリカ人ブラッドが指がつりそうになりながら用紙に記入していたので、オンラインでもできますよと教えてあげました。支払いはクレジットカードでOKでしたが、なぜか10東カリブ・ドル(??、だいたい3ユーロ)だけは現金で払わなければならないとのこと。ブラッドが親切に立て替えてくれたので、私たちも現金を手に入れたら後で返すことにしました。

その頃には、港から人を運ぶ乗り合いタクシーが前の客を送って戻ってきていたので、それに乗ってATMとショッピングモールへ。モールでは携帯用のSIMカードを買いました。 港に戻ると、対岸にあるマリンショップへ船で渡りました。グレナダの国旗をまだ持っていなかったうえ、入国手続き前であることを示すのに必要な黄色い検疫旗(Q旗)も、クルーの一人(名前は伏せますが、Marionではありません;)がうっかり手から風に飛ばしてしまっていたのです。そこには小さなレストランもあって、美味しいランチを楽しみました。 モールに向かう途中、港のすぐ近くに地ビールの醸造所があるのを見つけていたので、夜に行ってみました。Brouwdokとよく似た種類のビールがたくさんありましたが、味はとても及びません。店内はほどよく賑わっていました。この島には大学があって、たくさんの学生が軽食とビールを楽しみにやって来るのです。後でイギリス人のオーナーがわざわざ丁寧に案内してくれたのですが、学生たちが安全に帰れるよう送迎まで手配しているそうです。

翌日は少し東の湾へ移動しました。どこを見ても錨泊している船がたくさんいたのに、私たちが選んだエグモント・ハーバーに着いてみると、ほかには1隻しかいません。のんびりできそうです。Keesはさっそく、オランダ国旗を掲げたその船へお隣さん訪問に出かけました。ところが乗っていたのはロシア人で、子どもたちでさえ英語はいまひとつ、お父さんにいたってはほとんど話せません。どうやら錨泊のコツがまだよくわかっていないようで、デルタアンカーが全然効いていません。別のタイプのアンカー(スペード)も積んでいるとわかったので、そっちを使ってみたらとアドバイス。するとその後の数日間、ぴたりと同じ場所に留まっていたので、効果はあったようです。その後の数日、Keesはredwoodの仕事で大忙しでした。

この湾の難点は、ディンギーを着けられる桟橋はあるものの、どれも海岸沿いに建つ巨大な邸宅の私有物だということ。Keesに降ろしてもらえる小さなビーチはあって、そこからバスが通る道路まで500メートルほど歩きます。ビーチから上がった途端、赤いワゴン車が停まりました。男性がドアを開けて、乗れと言います。乗りましたが、内心「見知らぬ人の車にこんなにあっさり乗っていいの???」と思っていました。 実はとても親切な建設作業員で、ホームセンターに向かう途中だから、そこまでなら乗せていってくれるとのこと。路線バスの仕組みや帰り方まで全部説明してくれました。島中を、フロントガラスに番号を掲げたワゴン車(定員10人ほど)が走り回っていて、道端に立っていれば拾ってもらえるのです。これがかなりの商売で、客の奪い合いとまではいかないものの、一人でも多く乗せようとチャンスは決して逃しません。道端に立っている人や歩いている人には片っ端から声をかけ、反対方向に歩いていようがお構いなしです。私は正しい方向に来た最初のバスに乗り、最後の一席に押し込まれました。いつも助手が乗っていて、私の前の人の膝の上に座らんばかりです。降りたいときはこの助手に伝え、運賃も彼に払います。料金はどこまで乗っても2.50東カリブ・ドル(約0.80ユーロ)。 帰り道がわかるように、街のバスターミナルまで乗っていくことにしました。ターミナルにはモールがありますが、クルーズ船の乗客の出入口になっているので観光客向けもいいところで、お土産物ばかり。 港のまわりを少し歩いてから、別のショッピングエリア行きのバスに乗ることにしました。着いてみると前に行ったモールでしたが、私には好都合。美容院があったんです。正確には、美容師のいるビューティーサロンですが。イギリス人の女性がとても親切で、忙しいスケジュールの中、昼休みを一部削って私を入れてくれました。というわけで、髪にふたたびハサミが入りました。今回はもう少しまともなやり方で。

湾で過ごす最後の夜、少し西の湾にあるレストランまでディンギーで行こうとしました。最初は順調だったのですが、そのうち正面からの波があまりに強くなって、全身びしょ濡れに。近くの小さなビーチに向かい、ディンギーを木に舫って、そこから歩いていくことにしました。ところがこれがなかなか大変で、長くて急な坂道をずいぶん歩いたのに、地図を見るとまだまだ先。暗い中この道を戻りたくはないので、ディンギーへ引き返すことにしました。近道できると思ったのに行き止まりだったりして、これもまた時間がかかりました。

1月16日、今度はカリアク島へ向かいます。今回も静かであろう湾を選びました。ティレル・ベイには100隻はいるのに、レステール・ベイにはたった2隻。湾内のブイに係留すると、さっそくレストランのボートに乗った若者たちが、食べに来ないかと声をかけてきました。約束の時間に迎えに来てくれて、ビーチで降ろしてもらうと、そのままテラス席へ。靴なんていりません。とても楽しい雰囲気で、ほかにもセーラーたちがいて、少々飲みすぎた楽しい夜になりました。翌日もそこで食事しましたが、少し控えめにしておきました。店の名前はアイル・オブ・リーブスだかパラダイス・ビーチ・クラブだか。まさに楽園です。すねをかじってくるサンドフライが少しいるのを除けば。オーナーのアリソンが私たちのことをずっと「Merrimac」と呼ぶのがなんとも可笑しくて。「Merrimac、すべて順調?」

2日目は少し移動して、サンディ島の近くに停泊しました。ここでは海の中にいろいろな魚が見えて、シュノーケリングが最高に楽しかったです。

1月18日、プチ・マルティニーク島へ移動しました。正確にはプチ・セントビンセント島のほうで、まだ出国手続きをしていないので本当は行ってはいけないのですが、反対側よりも少しだけ静かに停泊できるんです。日曜日はスーパーが開いていないので、ディンギーでプチ・マルティニークへ。品揃えはたいしたことがなく、わざわざ行くほどでもなかったのですが、島を見られたのは楽しかったです。のんびりした空気が漂っていますが、ビーチで「ライム」(たむろしておしゃべり)している男たちのところに来ると話は別。何か狙われているようで少し慣れが必要でしたが、「ヘイ、マン」と言っておけばいいとわかりました。

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