CANBoat設計 その3 - サーバーハードウェアの選定
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CANBoatを動かすサーバーは、最初から24時間365日稼働させる前提で設計してきました。つまり、信頼性が高く、消費電力が少ないことが必須です。消費電力は長期間になるとじわじわ効いてきます。3Wの機器でも、12Vで1日あたり6Ahを消費します。1ワットたりとも無駄にはできません!
長いあいだ、最終的にはLinuxが動く組み込み用ARMボードのようなものに落ち着くだろうと思っていました。実地テストのために、ARMベースのシステムをいくつも買い込んだほどです。
ところが、実際にソフトウェアを開発し始めてみると、条件リストの項目は2つではなく3つあることがすぐにわかりました。
- 消費電力 - 「実使用時に」できるだけ低いこと。
- 接続性 - USB 2.0ホスト、イーサネット、Wi-Fi。
- 最新のLinuxカーネルと、パッケージが豊富に揃ったディストリビューション。
意外だったのは、AMD Geodeを搭載した小型のx86サーバーが、実際にはARMボードとほとんど変わらない低消費電力で動いたことです。しかもARMボードと違って、欲しかったI/Oがすべて揃っていました。さらに安価で、安定して入手できます。ルーターなどの市販品をベースにした安いARMボードもありますが、メーカーは新しいハードウェアを次々に出して価格を下げ続けるので、たいてい製品寿命がとても短いのです。かといって組み込み用システムは、だいたいずっと高価です。
決め手になったのは、ほとんどのARMボードメーカーがLinuxディストリビューションの更新についていけていないことでした。そのため、古いカーネルと貧弱なディストリビューションのまま、ということがよくあります。FTDIシリアル変換チップのサポートも当たり前ではありませんでしたが、これはActisense NGT-1をはじめ多くの機器で使われています。安定したUSBシリアル接続を得るために、FTDIシリアル変換チップ関連の修正を古いLinuxカーネルにいくつもバックポートする羽目になりました。よろしくありません。
というわけで、最終的には低消費電力のx86に決めました。PC Engines ALIX 2d.13は、必要なインターフェースがまさにぴったり揃っているうえ、さまざまな構成のシステムとして入手できます。価格は約100ユーロ/140ドルで、まだまだ十分お手頃です。Voyage Linuxという、とても良くできたミニDebianリリースが動き、カーネルもFTDIインターフェースなどを安定して動かせる程度には新しいものです。Debianを削ぎ落としただけのリリースなので、追加パッケージが欲しければ apt-get 一発です。プロセッサは500MHzのAMD LX800で、Linuxサーバーの用途には十分すぎるほど高速です。
注記 この記事は、以前のブログ http://yachtelectronics.blogspot.nl/2010/09/canboat-design-part-iii-choosing-server.html からの転載です。
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